どんな会になるかのイメージが全く無いというのも困るので、少し思い出話を書くことにします。
思い出話と同時にアピールも必要です。ここを見て、「あ、サケネスが開く酒の会はよさげだなぁ」と思ってもらうことが必要になりますので。
CASE 1 寒かったお花見
何の集まりかは忘れました。たぶん知ってる人は2〜3人で残りの2〜30人は初対面。そんな中、キャリーを引きずってさらにバッグを担いで登場。
あのときの戦力は確か4GB(四合瓶のこと。この表記はずっと前に日本酒ブログを書いてた時から使っていた、私が考えたもの。当然一升瓶は1SB。)が5〜6本で東北と東京と広島のお酒の飲み比べ。
私がサーブする時は結構酒器にこだわるのでこの時は自宅で使っていた自分の陶器のぐい呑みを6個おそろいで持って行った。なので洗う器具とかも持参。コースターも用意した。
どこかの会社関連の飲み会ということでほとんどみなさん日本酒に関する知識なしの中、ひとり酒のことしか頭に無い男が数時間ずっとお酒をついで回っていました。
何人かはとても驚きとても喜んでいました。
「日本酒ってこんなんなんだ〜。」
「うわ〜モノによって味が全然違う〜〜。」
人によっては何度も何度も飲み比べたりして自分の好みを探したり。
あまりしつこく無い程度で日本酒に軽くアテをすすめる。「これよかったら食べてみて、またこの日本酒飲んでみてください。また来ますから。」
あとから行くと「すごく合ってた〜!もっとほしい〜!」「うん、いいけどこっちの方が合うと思う!」など。
こういう雰囲気の中で日本に触れてもらうのがいいと思っています。
CASE 2 一つの蔵元をフィーチャー
ここのアーカイブにも記事として入っているので名前入りで差し支えないと思います。
秋田の新政、もはや言わずと知れた感がありますがかなり前から、合計で4〜5回はやりました。その中でも一番大きかった回では、なかなか手に入らないものばかりを集め、なおかつ佐藤祐輔さんからの非売品の差し入れ。合計17種類。内容的にはとんでもないものになりました。
そしてお値段は一人6千円。はっきり言って赤字です。ただ、この時は自分の感性を押し通したかったというのがあってこの値段で通させてもらいました。
相場とか、流通うんぬんとか、そういうのをヌキに純粋に「これぐらい楽しんでこのお値段。」っていう感覚も込みで日本酒を知ってほしかったのです。
もちろん大盛況でした。みなさんがまたぜひやってほしいと言ってくれました。
この会ではもう一つ掴んだことがありました。
それは司会の存在。いや、司会というかサーブするのも兼任のホストとしての役割。
ただの飲み会ではやはりダメかもしれません。知り合い同士がただただおしゃべりしながら食べて飲んで。そうじゃなくて、やっぱりこれから配るこの日本酒はこういうものですってアナウンスがあって、料理はこれですってのがあって、ある程度シナリオの通りに進んでいかないと料理とお酒が関係無いものになってしまう人が出てくる。それではいけません。
とはいえ、さじ加減は大切で。あまり押し付けがましいと人の感想なんてあっという間に吹っ飛びます。気取る必要はありません。ふとした機会ではじめて日本酒を知る、日本酒に出会う。そんな場でありたいと思うわけです。
そんな一期一会だから、それぞれのお酒の出す順番をこだわりたい、温度にこだわりたい、合わせる料理にこだわりたい。などなど。
一方で、まぁまぁそんなにこだわらないで、と。なんでもいいんですよ、と。適当に、お好きなように、と。こちらからの話はふわっと、軽く触る程度に。
サケネスが提供するお酒の会は今までの経験から言って、結構喜んでいただけている自信があります。なかなかのものだと思いますよ。「普通にいいよね。また来たいな。」そう言ってもらえるような会にしたいと思っています。