ある程度以上の規模の会社になると、さまざまなグッズ製作案件がある。ノベルティとか、応募企画の賞品とか、オリジナルグッズとか。
で、最近はほとんどないけれど、それでもたまに昔の仕事のツテや日本酒関連でこういう案件の話があったりしていつも思うことを。
まずはクライアント(担当レベル)としては大体こんな要望ってのがあるわけです。具体的な目的とかゴールというもの。
で、それに見合うどれくらいのものを出せるかっていうこっちから出すボールと、クライアント側の予算と条件。この2つのボールを天秤にかけて、釣り合えば受注。と、すごく簡単にいうとこんな流れ。
なんだけど、実際には誰が決めるの?とか、色々と、実際はかなり話がごちゃごちゃしてくるのが常です。
一番残念なパターンが、クライアント側が大きくて、「上」がテーブルに出てこないけど決定権はガッツリ持っている。尚且つ、担当者が会社全体の利益を考えずにポジティブリストのみ(要は上から言われたことしかやらない超慎重派)の場合。
ぜひ聞いて欲しい話。
我々としては、受注した暁には確実に成果を出して、発注者に確実喜んでもらうように最善を尽くすわけです。詐欺会社でもあるまいし、次の仕事に繋げたいわけですから。
なので、現場での細かい交渉や金額の折り合いで、あまりに強気にこられて結果失注とか、そういうのはもう本当に誰も得しないんですね。というかクライアント側だけが膨大に損をしているわけです。
企画を立てて進行していく段階ですでに社員のリソースの消費は始まっているのに、社員が働く分はコスト管理の勘定に入れないとか、
ノベルティの製作コストが合わないことを理由に企画全体をボツにして精算したところ、それまでのコストが製作コストを超えてしまっていたとか、
本当に、本当にもったいないと思うんです。
例えばノベルティとか、懸賞とかプレゼント企画とか、そういうのって要は「火付け」なので、ボツにするとなんにも無いんです。当たり前に。
だったら極端な話、1人が1日でできることを今日やってみれば、それだけで社益が出るんです。少なくともノーリスクで損は絶対に出ない。
なのでまぁ今まで見てきた経験で言うと、大体は「上」はわかってない状態で好きなことを言うので、「担当者」がどれだけ「我が社のため」を考えられる人か?ここに尽きる感じでしょうか。
こちらからこんな話を先方さまにすることは物理的には可能だけど…現実的に言ってそんな機会は無いので、やっぱり担当者さんの裁量にかかってるってところでしょうかね。
やっぱり。都会で仕事をするってことは、お金がもちろんメインだけど、それ以外に物を作ったり運んだり、アイデアを作ったり運んだり、人を集めたり、みんなで遊んだり、そういう有形無形の流れを作っていくっていうのが正に「仕事」なわけですよね。
人と人の間にある感情を作ったり動かしたりすればそれがモチベーションになったり、信頼関係になったりと、それが正に社会の営みなわけじゃないですか。「営業」ってそういうことだと思います。
世の中金だと言う人も多いでしょうけど、だからと言ってそれ以外のことを軽視していい理由にはならないですよね。
書いてるうちに何の話かわからなくなったのでこの辺で。