10/Jan/2003
帰省の思い出その1その2と書き上げました。今回はその総括と申しましょうか、これらの体験をもとに漠然と感じたことを書き記します。
先にいくつか追加をすると、私は今回の帰省で父親の兄弟が何人いるか名前はなんなのかを初めて知りました。また世の中には老若男女問わず意固地な人がけっこういます。話し合いで解決できない諍いも見渡せばいつもたくさん存在します。
先述のパラサイトのような人も多い。彼らのことでいうならば、彼らを非難する正論があることも間違いありません。しかし小さなコミュニティーの中では正論よりもその場を波風立てずに過ごすことの方が優先される時もあるのです。それはどうやら正邪に関わらないのです。
要するに世の中には賛同はできなくとも現実として認めざるを得ない、汚いものも内包する生活というものが存在していると。だからこそ逆に私としてはそれでも正論を言える場所に居続けたいと再認識できるとも思います。
その1で述べた母の話で言えば、非建設的で浪費的なくだらない話です。が、やはりそんな中にも、いやそんな中にこそむしろリアルな生活感があるのではないかとも思いはじめました。
そんなことを考えつつ色々な人生劇場を眺めているウチに、ふと気がつくと少し、胸の内が癒されているような気もするのです。とても可笑しな話でうまく説明できませんが、樋口一葉が表現した”市井に生きる人々”のようなものなのかもしれません。