帰省の思い出その2

09/Jan/2003

ビルヂング

地方だとより多く、その実態を見聞きする機会がありました。最近TVや雑誌でちょくちょく見かけて知った “パラサイト・シングル” なる人種。

 

日本の一般家庭で育った我々の世代で、社会人になっても両親と同居している独身成人のコトだそうです。(一応大前提ですが、もちろん親と同居している人の全てがそういう人な訳もなく、結局個人の人格の問題に過ぎません。)

 

彼らはそれなりに働き、家賃も食費もさほどかからず給料のほとんどを趣味に費やすことができる。現状、消費者ターゲットの企業マーケティングのかっこうのマト。F1層に続く「カモ」です。

 

「むしろ親孝行をしているぐらいでなんら他人に批判を受ける道理はない。」と彼らは言います。たしかに同居自体に問題があるはずもありません。しかしそこで得られる親の援助が金銭的なものだけではないことや、親がいるおかげで得られる目に見えない周りからの援助がいかに大きいか。家族に守られていることが当たり前になりすぎて、自分の状況について麻痺してしまっているのです。彼らにそれなりの言い分があろうとも、大人社会から見れば”寄生する独り者” 呼ばわりされても仕方がないのかも知れません。

 

会って話せばそれなりにいいヤツで、それなりにカンジが悪く、それなりに人情があって、それなりにグチっぽい。せまいコミュニティーだけが生命線なのでもめ事を避けバランスをとりたがるので、私としてはあまり怒りを抱くこともなく…。それよりも幸か不幸かノリも話も全くかみ合いませんが。

 

さほど意識する存在ではないのでしょうが、だからこそしっかりと批判を口にしなければいけない気もします。論外なほどに幼稚で甘えた人格を野放しにしていては、一社会参加者としてあまりにも忍びないと思います。少なくとも「大人にならなくていい人間」なんてこの世にはいないのです。親は大抵先に死ぬのです。長くなるので書きませんが彼らのせいで辛い思いをしている人もいるのです。そんなこんなでもっと堂々と否定しようかと思った次第。しかしこんな批判はこれを最後にしたいと思います。彼らに積極的に関わるような人生を私は歩みたくはないのです。


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