帰省の思い出その1

08/Jan/2003

ビルヂング

一週間ほど実家のある札幌に帰りまして。

 

あ。あけおめ。ことよろ。今年はマジよろ。

 

んでー。大きく3つほどあります。3つのテーマがあります。たしか。2つはマジメな話で1つはくだらない話です。忘れそうなんで手がかりをここに。

1:田舎の暮らし~パラサイトに見る価値観の相違
2:正論と現実生活と癒しと。
3:エピソード

 

今回は一番忘れそうな3のエピソードを書きます。

 

「はい、ごはんですよーーーー。(この日は鍋)…….ちょっと煮物食べる?食べない?なんでーーーー?食べなさい!いいからたべなさいて!ちょっとでいーから!…….ちょっと…..ラーメンつくろーか?……たべなさいて!(注:ワタシは食事中です)あ、お菓子あるよ。….あ、みかん食べなさい!みかん!….おかーさんね、みかんが大好きでネー。あ、せんべい食べなさい。コレすんごいおいしいから!いーから!いーからたべなさいて!せんべい!おいしーから!たべなさいって!んっもぅ、…….ドーーーーーしたら食べるの?(私は食事中です)」

ハハは際限なくしゃべりつづけ、食べ物を勧め続けます。断っても断っても食べきれない量が自動的に出てきます。そしてお祭りのような食事を終えるとハハはこう続けたのです。

「お風呂に入る?それともシャワーにする?ドッチがいい?ね?ねね?」

「………..シャワ..」

「ダメ!!!!!寒いんだからお風呂入んなさい!!!ナニ考えてんの?!!!もう!!お風呂!!お風呂でしょ?!!!!!」

「…….い、いや….それはいくらなんでもおかしーでしょう?おかぁさん。だったら聞かないでください。」(我が家は両親に対してはケッコー敬語です….。)

「んーたしかにね!そーね!それはそーね!はいはいはいはいはいはいはいはい….」

 

文章にしてしまうと、さほど面白くもないコントのシナリオみたいですが実際に現場にいますと、殺意をも含んだ怒りやあきらめにも似た笑いが交互に私を襲い、だまっていると脳が壊死するのではないかというような感覚に襲われます。

 

ぴぽぱぽぴぽ。またある時、私は電話を手にしダイアルしはじめました。ハハは間近でその様子を見ていました。ぼーっと見ていたのです。そして相手が出て話し始めるやいなや、ハハは近くにあった掃除機をかけ始めました。ぶいいいい~~~~~~~ん!!……….イヤ、そうじの途中とかいうんなら話もわかりますが全然そーじゃないし!さすがに怒鳴るとハハは”ハッ”として掃除機を止めて今度は高笑いを始めました。”あ~~っはっはっはっはっは!今のオモシロイ!そーだよね~~たしかにそうだよね~~~!”怒鳴りながらしかも少し近寄ってきたりしたのでこれもまた全然通話ができませんでした。あまりにも信じられず、あまりにも理解の範疇を超えた出来事に私は全くリアクションがとれませんでした。圧倒的な力の前に人は無力なのです。ライオンに追いつめられ、死を覚悟してそっと目を閉じる子鹿のように(そんなシカいねーか)……。


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