【蔵元web】リソースと単価とお見積もり

さてウチからスピンアウトしたみなさんに集まってもらってweb会議。

ザックリと骨子を説明したところでみなさんの感想を聞くと、まぁやってみてというところに落ち着いた。その「やる」ってのは2種類あって、

1.私がインフルエンサーとしてコンテンツを軌道に乗せてみる

2.事業としてプランニングして提案資料を作る

という話。自分の意見としては1は無いと思っていて。無いというかやってみることは大事だけどメインにはもちろんならない。

なので必然的に2をメインに考えることになるが、発案の段階の条件を並べるといきなり不可能な感じになる。

条件としては

・クライアント数は定数で増えない

・想定広告宣伝費が少なすぎる

・ゴール(KGI)が小さすぎる。増えない。

シミュレート上の話だと、クライアントから出る条件はほぼ決まっている。なので金額的にもほぼ自動的に決まってしまう。なのでこれを元に「こういう条件だからできることはコレだけ。またはできることは無い。」で終わってしまう。

(まぁ一方でこういう背景があるから競合がいないっていう状況があるっていうのもあると思います。)

もう一度。クライアント側から出てくるものが決まっているなら、それに合わせた提案が出る。条件の折り合いがつかなければ仕事は発生しない。当たり前。

私がここで一番注目したいのは、実は見積もりは、リソースの単価の積み上げでできているという事実。こっちも当たり前の話として。ビジネスライクに進めてる所ならあっというまに見積もる。一言で言うと無い袖は振れない。これも当たり前。

でも本当かな?

たとえばSEなんて人日計算で結構な額を取るんだけど、実は中身精査してプランニングなんてしてる人みたことない。SEのスキルレベルをザックリ選定して、かかるに日数掛け算するぐらい。はっきり言って猛烈にザルなわけ。

じゃぁディレクターって職業はどうかな?これも結構フワッとしてるわけですよね?

話はちょっと脱線するけど、零細や個人の見積もりって、特に特殊技術系とか、根拠が家賃とか、今まで学んできた自己投資分とかになっていますが、それ全部自己採点なんですよね。自己採点を基準にして単価を決めてるわけです。これは私はおかしいことだと思います。

要は「ウチはいくら以上もらわないと成立しないです。」ってところに立脚しすぎてませんか?と。本当にその理屈はあってますか?自分は月いくら必要ですじゃなくて、対価として妥当かどうかが単価設定じゃないんですか?ちゃんと吟味なんてしてないですよね?と。

ついでにもう一個。宣伝会議だっけ?毎年出してる広告制作費の単価表みたいな冊子あるじゃないですか。あれの20年前のwen制作単価、htmlページ1ページで3万とかじゃなかったっけ?TOPが3万で下層が5千とかだっけ?

今この話を聞けば、まず1ページいくらって時点で全くおかしい話とわかる。プロならすぐわかる。そして高すぎることもわかる。なぜそうなったかというと、当時プロがほとんどいなかったから。東京全体で分かってない人がワラワラ集まって冊子とか作っちゃうとそこで権威が形成されて、この単価が市民権を得ちゃった。だから今でも見積もる側はコレに乗っかって単価出している。

で、現在こういうものが一種のカタマリになって、他業種に対して、広告業界全体として予算感を作り上げて、それを提案してると。そういう図式だと思うんですよね。

話が脱線しすぎたかも。

広告業界ってぼったくってるのが当たり前になり過ぎてませんか?

前説を平たく言うとつまりはこういうタイトルです。このプロジェクトに関して言えば、普通に吟味して見積もれば「成り立たない」なんてことは全く無いと思っています。

企業としてすでに成立していてそれを維持しないと、っていう立脚だと、受けれないっていう結論になる。それはもちろん仕方がないことです。

ただ私は個人的に思うのが、仕事っていうのは、基本的には、こういう仕事は社会に必要だ。自分はこれをやりたいからこれを頑張るよ。っていう側面があるはずです。それが全部とは言わないけど。

でも上記のような流れで条件合わないからやらないっていうのは、なんか最初にこの仕事をはじめた時のモチベーションすっかり忘れてません?っていう話になるんじゃないかと思うんです。

周りくどい上にごちゃごちゃしてしまった。でもあえて書き直さない。メモだから。

「つまりはクライアントからたくさんお金が出ることは期待できない。でもその上でやれることを探したい。なぜなら蔵元にはプロのSNS管理が必要だから。既存のSNS管理を受けるような会社は私の知る限りみんなぼったくっている。(この一言はあくまで個人の感想で社外秘です)だから私が本当の正規料金を作り出して、蔵元の広告業務、今はとりあえず主にSNS、の窓口になりたい。」

と集まってくれたみなさんに説明して、ある程度の賛同をいただいたみたいなので、まずはなぜ蔵元にSNSが必要なのかをザックリと説明してこの日の会議を終えた。

私の予定としてはワークフローを作り上げることをまずしないと、と思っている。(プラス自分のSNSを使ってテスト運用もしないと)

蔵元に特化した、一般企業のSNS運用を元に無駄を省いて、必要なものを足す、それをちゃんとペイできる形、継続できるスキームを練り上げることがまず最初の作業かなと、こう考えています。

たぶん日本には既存というか事例として存在していないと思うので難しい作業になりそうです。

以上書き殴りのメモでございました。


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