設立趣旨

特定非営利活動法人国酒支援事業団体サケネス 設立趣旨書

 

日本酒は、米と麹と水を主な原料とする清酒を指し、日本特有の製法で醸造された酒です。日本の酒造りは、米、水などの日本を代表する産物を使うのみならず、日本の気候風土や日本人の気質の象徴し、「日本らしさの結晶」とも言われています。また、日本全土に及ぶ日本酒や焼酎の蔵元はその地の地域経済を担うなど非常に重要であり、また近年では海外において日本酒の他国の料理との相性のよさも認識され、魅力的な酒として認知されてきており、観光立国を掲げる我が国においても大切な観光資源となっています。政府の国家戦略室は、「ENJOY JAPANESE KOKUSHU(国酒を楽しもう)」プロジェクトを掲げ、日本酒や焼酎を日本の「国酒」として、官・民が連携して、日本酒・焼酎の魅力・認知度の向上と輸出促進に取り組んでいます。

 

しかしこうした一方で、民間の調査会社の発表によると近年は日本酒の売上高が減少の一途をたどっているとされています。製造量を見ても、1968年の142万1000リットルをピークに、2009年には約3分の1となる46万1000リットルまで落ち込んでいます。この背景には、若者のアルコール離れ、消費者の低価格志向などが挙げられますが、日本酒の消費減少に歯止めがかかっていない現状があります。また、ワイン等の高級洋酒については、その価値が認められる一方で、日本酒・焼酎の認知は一部の根強いファンに限定される傾向が強く、社会全体としての認知度は日本国内においてでさえ、必ずしも高くはありません。

 

こうした現状を打開するために、政府は前述の「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」プロジェクトを発足させ、関係省庁や関係機関と連携して、日本食が世界無形文化遺産に登録されたように日本酒の魅力向上のために、市場の拡大、情報発信、蔵元の支援等様々な施策を行っています。しかしこうした活動は政府に頼るだけで成功するものではなく、民間からも積極的にでき得る活動を積極的に行う必要があると考えます。

 

そこで私たちは、日本の酒文化の啓発・振興に関する事業、日本の酒文化についての調査・研究及びその結果の公表並びに情報の提供に関する事業、酒類の製造・販売・流通に携わる個人・団体等への支援に関する事業を行います。それによって、国内外に対して日本の酒文化の認知度の向上を図り、その魅力についても継続的に発信し、製造や販売等を行う方々への支援を行い、酒文化の発展を図ってまいります。

 

特定非営利活動法人の開設にあたっては、これまで任意団体として活動をしておりましたが、人材の確保、各種の契約行為や多くの個人や企業の協力を得る上で、個人での契約は責任の範囲が不明瞭になるなどの弊害も生じ、活動を広げていくためには法人格が必要となりました。その中で、私たちの行う活動は営利の追求ではなく、多くの方々に日本の誇れる酒文化を知ってもらい、ひいては日本文化の発展という非営利的であるので、各種法人の中でも毎年の事業報告等で適時に情報公開を行い、社会的な信用を築くことができ、かつ広く公益に寄与するために開かれた運営のできる特定非営利活動法人が最適と考え、特定非営利活動法人国酒支援事業団体サケネスを設立することにしました。

 

当法人は、広く一般市民に対して、日本の酒文化の啓発・振興に関する事業、日本の酒文化についての調査・研究及びその結果の公表並びに情報の提供に関する事業、酒類の製造・販売・流通に携わる個人・団体等への支援に関する事業を行い、酒文化の発展を図るとともに、文化活動・経済活動の活性化を図り、もって広く公益に寄与することを目的とし、社会に貢献していきたいと考えております。

 

平成26年6月4日   中村 克己

2014-10-01 | Posted in ABOUT USNo Comments » 

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